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展示会 写真集  


航空遺産継承基金 平成16年11月活動記録

1.エンジンの調査等

  東京湾に放置されていた空冷2列星型14気筒エンジンの調査や引き取り手を探す依頼がありました。簡単な検証をしたところ旧陸軍二式単座戦闘機「鍾馗」のエンジンの可能性があることが判りました。もしも鍾馗のエンジンだとすると現存する機体は無く大変貴重なものとなるので、脱塩処理など適切な保存処置をしていただけること、将来長く安定して保管展示していただけることなどを条件に検討し、航空自衛隊入間基地修武台記念館を候補として考えました。エンジンの検証および引取りの可否を判断するために実地調査を行った結果、航空自衛隊で引き取ることとなり、11月29日入間基地に運び込まれました。エンジンは長年海水に浸かっていたことにより腐食が大変進んでおり、適切な保存処置を実施しないと長期間の保存に耐えられないことが判りました。このため、当航空遺産継承基金の専門委員でもある東京文化財研究所の川野邉渉室長に実物を見て頂いた上で保存のためのアドバイスを頂きました。今後、東京文化財研究所および当航空遺産基金事務局がエンジンの保存処置について航空自衛隊に協力を予定しています。なお、今回のエンジンにつきましては、「読売新聞12月7日夕刊」および「航空ファン2005年2月号」でも取り上げられました。詳細は当協会ホームページでご覧いただくことが出来ます。


2.展示会への協力

 青森県立郷土館にて12月から開催する特別展「木村秀政生誕百年記念 青森と飛行機」への協力依頼があり、同氏が幼少時飛行機への関心を持つきっかけとなった「山田式飛行船」や「ブレリオ単葉機」等の写真の貸出しを行うと共に、関連資料や関係者の紹介を行いました。
「青森と飛行機」特別展ポスター

3.写真資料のデジタル化

当協会が所蔵する大正時代に空撮された東京上空の写真について、建築史の観点からも貴重なものである可能性が高まり、東京文化財研究所の協力を得てデジタル化を実施しました。

新橋駅周辺の空撮写真(右手には外堀通りの由来となった外堀が確認できる)


4.野沢資料記録作成

野沢資料記録方法」に従い以下の資料の記録、整理および保存処置を行いました。

フォルダー名 資料総数 写真枚数 ネガ(シート)数
中島式7型 7 5 0
中島N35偵 N36輸 15 7 1
日本飛行機製作所 鈴木ジャイロ式 阪本式 海野式 28 6 0
星野式 稲垣式トラクター 浜田式 中沢式 9 2 0
西出ジォ-・ゲージ 尾崎式クリストファーソン 28 12 2
阪本式 島田式 10 1 2
西田式小型機 海野式水上機 7 2 1
森式 田村式 鈴木式ジャイロ号 17 6 2
粟津式 藤原式 13 6 2
相馬式ツバメ各型 48 11 2
日本の練習機(全) 3 0 0
来日 航空教官団 21 7 1
斉外式安全飛行機 梅田式トラクター 9 3 1
森田式 園田式 14 2 2
小栗式 小川式 17 7 1
植田式飛竜号 鳥飼式隼号 8 3 0
伊賀式舞鶴号 稲垣式トラクター 14 2 1
藤繩式 高左右式 15 2 1
校式A3偵 / 二型戦 13 4 1
川西史 5 0 0
川西K1 9 5 0
川西K2 / K3 22 8 1
川西K5 / K6 17 6 1
川西K7/ 川西K8 34 21 0
合計 383 128 22

以上

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2004.12.20設置