2025年4月 航空遺産写真 今月の1枚
春風号
航空遺産継承基金事務局で所有している写真を毎月1枚ピックアップしてご紹介します。
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今月は、4月ということで、春風号の写真をご紹介します。 |
春風号は、1924年に行われた史上初の日本一周飛行に使われた飛行機です。春風号については、2024年7月の「今月の一枚」でも取り上げています。撮影地は、写っている光景から、2023年4月にご紹介した「川西K-7」の写真と同じ場所(大阪府の木津川飛行場)と思われます。撮影時期は、写っている人々の服装から、夏と推測できます。飛行帽を被った人物と、無帽の人物(春風号に乗り組んだ飛行士や整備士、もしくは記者でしょうか)を、カンカン帽を被った人々が、大阪毎日新聞の旗を掲げて取り囲んでいます。大阪毎日新聞の航空関係者や記者たちでしょうか。春風号が日本一周飛行のために木津川飛行場を出発する7月23日頃の写真かもしれません。
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川西K-7(「今月の一枚」2023年4月)1925年4月20日撮影、木津川飛行場にて |
今回取り上げた写真は、航空ジャーナリストだった故・藤田俊夫氏が所有していたアルバムのものです。 |
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上の画像は、写真が貼られていたアルバムです。様々な写真が貼られています。例えば右上の写真は、1924年に初めてパリから東京までの長距離飛行に成功したフランス軍のパイロット、ジョルジュ・ペルティエ=ドアジー大尉らの写真です。藤原洋氏と藤田俊夫氏共著の写真集『それでも私は飛ぶ 翼の記憶 1909-1940』(日本航空協会、2013)にも収められています。 |
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参考
日本航空協会、2024、「100年前、史上初の日本一周飛行」、日本航空協会ホームページ、(https://www.aero.or.jp/isan/kongetsuno-ichimai/kongetsuno-ichimai_2024_07.htm)
日本航空協会発行、2013、『それでも私は飛ぶ 翼の記憶 1909-1940』(2025年4月現在、在庫あり) |
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航空遺産継承基金では、今後も引き続き所蔵資料の保存・調査・公開に取り組んで参ります。 |
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