一般財団法人日本航空協会
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航空遺産継承基金 平成27年8月活動記録

1.資料の調査・保存・公開
(1) 8月13、27日に寄贈された故山崎好雄氏、平木國夫氏の図書・写真などの資料の整理作業を、東京文化財研究所において実施しました。資料には本年度発行を予定している戦前の民間航空機に関する書籍『J-BIRD 写真と登録記号で見る戦前の日本民間航空機 満州航空・中華航空などを含む』に有用となる資料が多数含まれているため、執筆者の藤原洋氏、藤田俊夫氏、柳澤光二氏、河守鎮夫氏にお集まりいただき関連資料を確認するとともに出版に向けた打合せを行ないました。
(2) 8月19日に飛燕の移設(知覧特攻平和会館から川崎重工岐阜工場へ)に関して川崎重工本社でTV会議をおこないました。会議では知覧での分解・搬出、トレーラー等による輸送、川崎重工岐阜工場への搬入や、搬入後に予定する修復(塗装の剥離、3Dスキャニング)などについて確認しました。
(3) 飛燕の修復を実施するにあたり「飛燕の修復等に関する覚書」および「飛燕修復の指針」を川崎重工業と8月24日に交わしました。 
(4) 知覧特攻平和会館での飛燕搬出作業は8月31日に始まり、分解を終えた飛燕はトレーラー3台に搭載され9月3日に知覧を出発し、修復場所となる川崎重工岐阜工場に9月8日に到着しました。下写真は胴体をクレーンで持ち上げ翼を分離中の様子です。 
 
   
2.写真資料の貸出 
(1) 8月4日、フジテレビジョンが8月15日に放送する終戦70周年番組「私たちに戦争を教えてください」用に同社に零戦を初めとする写真4枚を貸し出しました。
(2) 8月25日、所沢航空発祥記念館で上映予定の映像番組「コズミックフロント マッハの壁を超えろ〜宇宙の扉を開いたX計画〜」で使用するためB−29の写真1枚を(株)デジタル・アンド・デザイン・ピクチャーズに貸出しました。
 
 
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