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 2025年8月 航空遺産写真 今月の1枚
100年前の事故

航空遺産継承基金事務局で所有している写真を毎月1枚ピックアップしてご紹介します。 

 1925年8月23日、アブロ504K(登録記号J-TEKP)は羽田海水浴場での大日本航空研究会主催大空中ページェントにおいて、エンジンの故障で海に不時着しました。操縦していた片岡文三郎は無事で、助けに来た人におぶってもらって陸に戻りました。この写真はその様子を撮影したもので、「片岡氏の事故」との添え書きで、当協会の所蔵する写真アルバムに収められています。

アルバムに貼られた写真の様子
 アルバムは、2012年に当協会が藤田俊夫氏より寄贈を受けたものです。アルバムは、作成者が不明で、大正期航空史上の様々なトピックに関する写真が貼付されています。冒頭の写真の右上は、事故前の機体の下翼に座る「日野パラシューター」の写真です。2枚とも、2013年に当協会が発行した写真集『それでも私は飛ぶ 翼の記憶1909−1940』に掲載されました。
 なお、冒頭の写真と同じものが、1925年10月刊行の『写真通信 : 教育資料』140号(大正通信社)に「空中ページェントに惹つた飛行機墜落の大椿事」の写真として掲載されています。
 航空遺産継承基金では、今後も引き続き所蔵資料の保存・調査・公開に取り組んで参ります。

関連文献

『写真通信 : 教育資料』140號,大正通信社,大正14.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/966426 (参照 2025-08-15)
藤原洋・藤田俊夫、2013、『それでも私は飛ぶ 翼の記憶1909−1940』日本航空協会(2025年8月現在、在庫有)

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一般財団法人 日本航空協会
航空遺産継承基金事務局

 

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