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 2025年9月 航空遺産写真 今月の1枚
1919年の各務原―奈良―和歌山間飛行

航空遺産継承基金事務局で所有している写真を毎月1枚ピックアップしてご紹介します。 

1919年、陸軍の飛行機が岐阜県の各務原飛行場を出発し、奈良を経由して和歌山へ飛びました。その飛行の様子を報じる新聞記事です。
 1919年、陸軍の飛行機が岐阜県の各務原飛行場を出発し、奈良を経由して和歌山へ飛びました。今回取り上げるのは、その飛行の様子を報じる新聞記事です。
 当時、人々にとって飛行機はもの珍しく、特に飛行場の無い地域では、飛行機が飛んでくることは一大イベントでした。陸軍はパイロットの養成のため、飛行場を出発して他の地域の練兵場へと飛ぶ野外飛行を行っており、飛行場の無い地域の人々が飛行機を目にする機会となりました。新聞記事からも、飛行機を取り囲んでいる群衆の様子が分かります。
 当協会所蔵資料によれば、1919年には7月と9月の2回、陸軍がモ式機で各務原飛行場から奈良練兵場を経由して和歌山練兵場へ向かう飛行を計画し、奈良には2回とも飛来しています。7月の飛行では天候不良や機体の故障による墜落で和歌山には1機も到着できませんでしたが、9月には和歌山に2機到着することができました。
 今回取り上げた新聞記事は、当協会の所蔵するスクラップブックの電子データベースのものです。新聞の名前や細かい日付は不明ですが、1919年9月18日や19日の事柄についての記事のため、その翌日の記事と考えられます。
 航空遺産継承基金では、今後も引き続き所蔵資料の保存・調査・公開に取り組んで参ります。
※2025年9月16日(火)放送のNHK「クローズアップ現代」に、本記事の情報を提供して協力しました。

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一般財団法人 日本航空協会
航空遺産継承基金事務局

 

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2025.09.19 から設置