2025年11月 航空遺産写真 今月の1枚
1930年代の日比谷公園周辺
航空遺産継承基金事務局で所有している写真を毎月1枚ピックアップしてご紹介します。
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| 今回は、1930年代の日比谷公園周辺を上空から写した着色写真を紹介します。日本航空協会の前身、帝国飛行協会の飛行館も写っています。目立つ建物などの名前を書き込むと、以下の様になります。 |
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帝国ホテルの旧本館、日本勧業銀行(現在のみずほ銀行の前身の一つ)の2代目本店、大平ビル(後の富国ビル)、大阪ビルおよび大阪ビル新館(後に日比谷ダイビルへ建て替え)、飛行館(後に航空会館へ建て替え)、東京電燈本社(後の東京電力本社旧社屋)など、市政会館以外の建物は建て替わっており、街並みの変化を伝える資料となっています。
この着色写真は戦前のエアライン、日本航空輸送株式会社が発行した絵はがき集『東京‐大阪鳥瞰風景 第一輯』のうちの一枚です。 |

日本航空輸送株式会社が編集した絵はがき集『東京‐大阪鳥瞰風景 第一輯』
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『東京‐大阪鳥瞰風景 第一輯』は、日本航空輸送が当時運航していた東京-大阪路線の空撮写真を着色した絵はがき集です。他に、「御前崎(駿河湾)」「天竜川」「三保の松原」といった風景を写した絵はがきが収められています。元は「富士山」も含めた5枚セットでしたが、「富士山」の一枚は失われています。
日本航空輸送は他に、第二集として『大阪-福岡鳥瞰風景』、第三集として『福岡-京城鳥瞰風景』、第四集として『京城-大連鳥瞰風景』といった同社の運航路線の風景を写した絵はがき集を発行しています。絵はがき集のカバーには同社が当時運航していた旅客機、フォッカーF-7(フォッカーF.Zb/3mとも)のシルエットが描かれており、赤鉛筆で旧所蔵者の郡捷氏が「郡」とサインしています。
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絵はがき集のカバー
(フォッカーF-7のシルエットを強調) |
フォッカーF-7の三面図
(Wikimedia Commonsより) |
フォッカーF-7の着色写真
こちらも日本航空輸送発行の絵はがき。 |
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航空遺産継承基金では、今後も引き続き所蔵資料の保存・調査・公開に取り組んで参ります。 |
参考文献
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間違いなど、お気づきの点があれば御一報いただければ幸いです。
一般財団法人 日本航空協会
航空遺産継承基金事務局 |