アンチ・ドーピング活動

スポーツ競技参加者は薬の服用についての正しい知識と理解による対応が必要です。これをアンチ・ドーピング活動と呼びスポーツ界では国際的な取り組みとなっています。
日本航空協会アンチ・ドーピング委員会による活動を紹介しております。

活動のご案内

2014アジアビーチゲームへ日本オリンピック委員会(JOC)の日本選手団として参加するに際し、ドーピング検査の受検が求められました。当該大会並びに将来の国際オリンピック委員会(IOC)、JOC傘下大会へ選手団を派遣する際のドーピング検査等に対応すべく、国内航空スポーツ競技団体として当協会(JAA)は日本アンチ・ドーピング機構(JADA)に加盟しました。

また、国際航空連盟(FAI)も同様に世界アンチ・ドーピング機構(WADA)基準を採択し、アンチ・ドーピング活動に取り組んでいることから、JADAの活動を参考にFAIおよび国内ドーピング活動への対応を当協会でも取り組んでおります。

下図の点線で囲まれる機関や団体はWADAが定めるアンチ・ドーピングのルール(WADA規程)を順守する義務が発生しています。

また、FAIスポーティング・ライセンスの申請をすることで、選手等はFAI競技会の参加条件としてルールを受入れることになります。

Q&A

ドーピングについて寄せられるご質問を一部紹介しております。

Qドーピングとは何ですか?

ドーピングとは、競技力を高めるために物質や特殊な方法などを使用したり、それらの使用を隠したりする行為です。不注意であっても制裁の対象になります。
使用が禁止されている物質や方法については、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が毎年、規定し、日本語に翻訳されたものが日本アンチ・ドーピング機構(JADA)によって公開されています。
「WADA/JADA規程集」https://www.playtruejapan.org/code/provision/

Qドーピングルールの適用は?

FAI 傘下の競技には FAI のドーピングルールが適用になり、IOC/JOC 傘下の競技にはIOC/JOC ルールが適用になります。その都度日本では JADA が受検となります。

Qドーピングはなぜいけないのですか?

競技者の健康を害し、スポーツのフェアプレー精神に反するとともに、社会的に悪影響を与えるからです。

Qドーピングで禁止されている薬にはどのようなものがありますか?

WADA の禁止表に定められています。この禁止表は毎年 1 月 1 日に更新されます。JADA の Web サイトにて日本語翻訳版が確認出来ます。また、航空スポーツ競技会ではアルコール(飲酒)も禁止薬物と同様に禁止とされています。
「JADA国際基準禁止表」https://www.playtruejapan.org/code/provision/world.html

体調不良やけがをした際、また日常で使用している薬には禁止物質が含まれている可能性があるのでよく調べてから使用する必要があります。JADA が公認する「公認スポーツファーマシスト」制度があり、選手が薬を使用する際の相談を受け付けてもらえます。
「公認スポーツファーマシスト」http://www.playtruejapan.org/sportspharmacist/index.html

また、JADA のホームページ「global DRO」では、薬の製品名や成分名から、その薬が禁止表に記載された成分を含んでいないか確認できます。アスリート自身がいつでも手元にある薬の使用の可否を確認することができます。
「global DRO」http://www.globaldro.com/JP/search

その他、日本薬剤師会の「薬剤師のためのドーピング防止ガイドブック」には、使用可能な市販薬の一覧が「お薬の名前」として掲載されています。市販薬が使用出来るか否かを判断する際の参考になります。
「日本薬剤師会」https://www.nichiyaku.or.jp/activities/anti-doping/about.html

Q航空スポーツでもドーピング検査は行われますか?

行われます。
FAI は WADA が定める世界アンチ・ドーピング規程を採択しています。これにより FAI 傘下の各国 NAC(National Airsport Control)と各航空スポーツ認定団体ではドーピングが禁止されており、ドーピング検査を行うことが義務づけられています。
なお、現状 FAI では IOC のような厳格な適用には至っていないものの、国際競技会のブリテン等にて「治療目的使用に係る除外措置(TUE)」の申請について記載される等の措置がされています。また、FAI としてドーピング啓蒙教育活動、競技会検査の実施、またトップアスリートの競技外検査実施の機能維持が表明されています。FAI の Web サイトにおいてもドーピングについての啓蒙教育活動の情報を確認出来ます。
「FAI Anti-Doping Program」https://www.fai.org/anti-doping

QFAI 国際競技会における TUE について

FAI 国際競技会のブリテンに記載される TUE を申請する場合、「病気やけがの治療の目的で禁止物質・禁止方法を用いる場合」が前提となります。
また、TUE 申請の手順は以下となります。

1. FAI の TUE 申請書をダウンロードし、かかりつけの医師に英語にて記載を依頼。
「医師のためのTUE申請ガイドブック」https://www.playtruejapan.org/topics/2020/000447.html

2. 申請書に記載された FAI Anti-Doping Manager 宛てに申請書を郵送する。
FAI に受領された後、TUE 審査が行われます。なお、審査にて認可されて初めて、禁止物質・禁止方法を用いることが可能になります。また、医師に TUE 申請書を記載してもらう際に参考となります「医師のための TUE 申請ガイドブック」も JADA の Web にて確認出来ますのでご参照下さい。
「医師のためのTUE申請ガイドブック」https://www.playtruejapan.org/topics/2020/000447.html

なお、JADA でも TUE やその他ドーピングに関する相談を受け付けております。
・JADAへのお問い合わせ:https://www.playtruejapan.org/form/

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